「空間オーディオ配信サービス」「空間オーディオ作成サービス」は音楽配信プランの内、Unlimitedプロプラン、エンタープライズプランでご利用いただけます。
目次
品質チェックとは?
空間オーディオの音源は、配信ストア側による品質チェックの対象となる場合があります。これは、配信される音源が一定の品質基準を満たしているかどうかを確認するための審査です。
注意
Apple Music の Dolby Atmos 品質基準の詳細については「Appleビデオとオーディオのアセットガイド」をご確認ください。
品質チェックにより基準を満たさなかった場合
配信ストアにより品質基準を満たさないと判断された場合、以下の対応を行う場合があります。
- 弊社より音源の修正をご依頼する場合があります
- 配信ストア側の判断により、当該音源の配信が停止される場合があります
- 今後、該当アカウントでの空間オーディオ配信サービスの利用を停止とさせていただく場合があります
※ 配信ストアの品質基準を満たさず配信が行えない場合、ディストリビューション配信自体は行われているため、空間オーディオ配信利用料金の返金はお受付できかねますことをあらかじめご了承ください。
品質チェックで確認される主な項目
① ステレオ音源からの自動生成(アップミックス)は不可
Dolby Atmos音源は、マルチトラックまたはそこから作成されたステムをもとに制作されている必要があります。以下のような音源は、配信対象外となります。
- ステレオリリースからのアップミックスによって作成された音源
- ステレオリリースからのステム抽出("デミックス")によって作成された音源
- ステレオミックスに残響や空間的な広がりを加えただけの音源
マルチトラック: 楽器やボーカルなど、個別の音を別々のトラックとして分けたまま保持している音源データのことです。
ステム: マルチトラックをドラム・ベース・ボーカルなどのパートごとにまとめた、複数トラックの束のことです。
アップミックス: ステレオ(2チャンネル)の音源から、機械的・自動的に多チャンネルの音源を作り出す処理のことです。
デミックス(デミキシング): ステレオにまとめられた音源から、個別の楽器やボーカルの音を後から分離して抽出する処理のことです。
指摘の具体例
ファイル形式はDolby Atmos用でも、中身の音声データが実質ステレオのまま、または近しい場合、品質基準を満たしません。また、ステレオミックスにリバーブや空間的な広がりを後から加えただけの音源、実際の部屋で再生した音を再録音しただけの音源も、同様に配信対象外と判断されます。
② ファイル形式・仕様
Dolby Atmos音源は、Audio Definition Model Broadcast Wave Format(ADM BWF)形式で提出する必要があります。また、プロジェクト内のすべてのトラックは同一のフレームレートで、24bit・48kHzのLPCM音声である必要があります。
ADM BWF形式: Dolby Atmosのような立体的な音の配置情報を含めて記録できる、業界標準の音声ファイル形式です。
フレームレート: 音声・映像が1秒間に処理される単位数のことです。プロジェクト内で揃っていないと、同期にズレが生じます。
LPCM音声: 音を圧縮せずそのままデジタルデータ化した音声形式で、CDなどでも使われる高音質な記録方式です。
③ ラウドネス・True Peak基準
統合ラウドネス値はITU-R BS.1770-4の測定方法に基づき-18 LKFSを超えないこと、True Peakレベルは同基準で-1 dB TPを超えないことが求められます。また、LFE(低域効果)チャンネルにフルレンジの音声が含まれていないことも条件の一つです。
統合ラウドネス値: 楽曲全体を通して人が感じる音量の大きさを、平均的に数値化したものです。
ITU-R BS.1770-4: 国際電気通信連合(ITU)が定める、音の大きさ(ラウドネス)を測定するための国際的な計算方法の規格です。
LKFS: ラウドネスの単位で、ITU-R BS.1770-4に基づいて算出される音量の指標です。
True Peak: デジタル信号をアナログに変換した際に実際に生じる、瞬間的な最大音量のことです。
LFE: 重低音(サブウーファー)専用に割り当てられたチャンネルのことです。
指摘の具体例
低域効果(LFE)専用のチャンネルに、低音以外の帯域を含むフルレンジの音声が入り込んでしまっている場合、指摘の対象となることがあります。ミックス時のチャンネルへの音声の割り当てに誤りがないか、あらかじめご確認ください。
④ ステレオ音源との同期
Dolby Atmos音源は、同一プロジェクトのステレオ参照音源と長さ・タイミングを一致させる必要があります。最後に提出したステレオ音源とDolby Atmos音源の時間差は、50ミリ秒以内に収める必要があります。
よくある質問
Q. 過去に配信した空間オーディオ音源も品質チェックの対象になりますか?
A. はい、対象になる可能性があります。過去にリリース済みの音源についても、品質チェックの結果次第では、修正のご依頼や配信停止の対象となる場合がございます。
Q. 品質チェックの結果はどのように通知されますか?
A. 品質チェックの結果、修正が必要と判断された場合は、TuneCore Japanのサポートチームより適宜メールにてご連絡いたします。
Q. 修正依頼が来た場合、どのくらいの期間で対応すればよいですか?
A. 修正の期限は、サポートチームからお送りするメールに都度記載しておりますので、そちらをご確認ください。内容によっては、2日から5日以内の対応が必要となる場合があります。